「子の無い人生」酒井順子 著の感想

3.5
本の感想

「子の無い人生」

酒井順子 著

自分に子供がいないことについて思い悩んでいたので読んでみました。

酒井順子さんは、著書「負け犬の遠吠え」の中で「未婚、子ナシ、三十代以上」の人を負け犬と定義しました。

当時は、子供がいようが、いまいが結婚しているなら勝ち犬に決まっていると思っていたそうです。

しかし、(私のような)既婚の子なしは、ママ友も作れず、独身の人にも仲間に入れてもらえない、結構孤独な存在であることに気づかれたそうです。

女性の人生の方向性には「結婚しているか、していないか」よりも「子供がいるか、いないか」の方が重要だと書かれています。

結婚は、離婚する可能性もあるし、女性の方が長生きなので、夫に先立たれる可能性も高い。

それなので、老後は結婚していても独身でも、結局子供のいない女性は独りになってしまう可能性が高いです。

私は夫が20歳も年上なので、確実にひとりになります。

どうしよう…。

誰が老後の自分を看取って、葬儀をしてくれるのか、考えると不安になりました。

そう思って本書を読み進めていくと「誰でも安心して一人で死ぬことができる」世の中になることが大事と書かれていました。

「今は、『どんな人でも、一人で安心して死ぬ時代』への過渡期」(p.127)なのだそうです。

どうか、自分の老後では誰でも安心してお一人様でいられる社会制度が整っていますように…!

というか、現状ではどうなっているのかちょっと調べようと思いました。

そんなわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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